itanomaです
時折、自分がなにかを発見してそれについて語ると、「そんなの当たり前ですよ」と言われることがある。
当たり前のことを誰も語ってこなかった場合に、それは当たり前だと言えるものだろうか。
自分が語ったことに乗っかってさも自明だとばかりの態度をされると少し困る。なぜそこに至ったかも聞いてほしいのだ。
また当たり前だと言う本人の感覚も少し怪しい。それを当たり前のことだと言えるに足る論拠は自分の話から借りパクしている可能性もある。
自分の話を聞いているうちにどうもそれっぽいことを言うので当たり前だという気になっていないか? その感覚が確かに自分のものだと言える理由は?
そんなに疑心暗鬼になることはないじゃないか。と言うかもしれない。
だがその人にとってそれが当たり前であっても、別の誰かにとっては当たり前じゃないかもしれない。
そんな想像力も働かせずに当たり前だと断じることに軽挙さを感じるし、もし自明のことなのであればそれが自明であることの論拠を説明してほしい。
自分は自分のこれまでの経験と思考で「そうなのではないか」と言っているだけで、それが当たり前のことだなどと一言だって言わない。
言うとしても「どうやらそれが当然のことらしい」「自分の周りではそうらしい」ぐらいの曖昧さを持つ。
いつだって自分を疑う。自分の間違いの可能性を1%は持っておく。
まぁでも、そうしていると不安な気持ちになるので、当たり前だと言える世界は精神的に安定して幸せなのかもしれない。
