ここは板の間

僕はなんでも気ままにかくよ

夜の散歩

土日をダラダラと過ごして、日曜日も終わろうとする10時頃、急に何かを埋め合わせるように散歩へ出かけていた。

ぼんやりと京浜東北線沿いの道を歩いていた。明日が来る。明日が怖い。そんなことをぼんやりと思いつつも足は止まらずどんどん先へ進んでいた。
やがてぽつぽつと言葉は頭に出てくるものの朧げに消えていくような状態になったが、心にはえも言われぬ不安がうずまき消えることはなかった。

急に涙腺が刺激された。泣くまでにはいかなかったが、なんなら泣きたいと思った。泣くことができれば自分は弱っていると思えると考えた。
つまり泣かないということがまだ自分が耐えられるということなのだと自分は考えていた。

死ぬには早いよなぁと思った。死にたいわけじゃないけど、この言葉にできない辛さを消せないものかと思うと、死ぬことは一つの手段と思えた。

そのうちに駅に着いた。そこまでで2時間歩いていた。電車で自宅最寄りの駅まで戻り、自宅へ歩いて帰った。

部屋に戻ると日常が待っていた。自分の部屋を眺めてしみじみと戻ったなと思った。

散歩に出て感じたことは、知らない道を歩いていくのは刺激があるということだった。もし気が乗れば知らない道を遠くまで歩いていきたい。